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■ 都立松沢病院(応急・救急病院)

世田谷区上北沢2-1-1  TEL03-3303-7211  FAX03-3329-7586
設立年:1919(大正8年) 
精神病床数:医療法許可病床1368床(予算定床1111床)
 開放病棟:4棟186床  個別開放病棟:4棟200床  閉鎖病棟:24棟982床
 保護室:59床
 専門病棟:急性期1病棟 1棟40床  老人精神病棟 2棟60床
 アルコール・薬物混合病棟 1棟46床  合併症病棟 7病棟230床
 作業療法、デイケア実施





<訪問した私たちのコメント>
 東京精神医療人権センターとしての長期にわたるかかわりの結果だとも思うが、かなり正直に実情を説明してもらった。そして、都という行政の中で、医療現場の声が反映されないまま、システムが変わっていく現場の苦しさが垣間見えた。収益が問題にされる一方で、医師の欠員は相変わらずだし、特に現状のPSW数で今後の病床削減をどう乗り切っていくのだろうか。公立病院ということで、困難なケースを引き受けざるを得ないことも多々あるが、退院への努力はまだまだ少ないのではないかという印象を持った。
 とにかくPSWの数が少なすぎるので、その職務の必要性を理事者が本当に理解しているのかどうかということも含め、存在理由を都に納得させ増員させなければならないだろう。
 看護スタッフも、この間いろいろ改革があったようだが、病棟の規則が多い管理的な発想、という面はまだ健在のようだった。公立病院の特色を出すなら「概要」に重点医療として掲げている、@精神科身体合併症医療 A精神科救急医療 B痴呆性老人精神科専門医療 Cアルコール性精神疾患への医療 D精神科リハビリテーション…という総花的なものでなく、もっと絞ったものにすべきではないかとも思った。患者さんの声に耳を傾け、治療に専念できる医療環境となるよう、都の姿勢も含めて、より一層の意識改革、システム改革を求めたい。

<病院からのアピール>
 現在、都立病院改革プランの過渡期にある。現在のところ、今ある資源を利用することは出来ても、新しく設立することは出来ない。その意味で、04年9月から、既存の開放病棟で1ヶ月を目途に休息入院者を受け入れることにした。クリニックへの通院者や、グループホーム入居者で具合が悪くなってしまった人々を対象に、ショートステイとして利用してほしい。


☆詳しくは、本をお買い求め下さい。

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