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■ 桜ヶ丘記念病院(指定・応急病院)
多摩市連光寺1-1-1  TEL042-375-6311  FAX042-375-2100
設立年:1940年
精神病床数:722床
 開放病棟:5棟292床  個別開放病棟:1棟60床  閉鎖病棟:6棟370床
 保護室:27床
専門病棟:老人性痴呆疾患治療病棟 1棟50床  精神療養1病棟 5棟282床
 アルコール病棟 1棟50 床
 作業療法、デイケア実施
関連施設:特別養護老人ホーム  在宅サービスセンター  
     訪問看護ステーション  看護専門学校


<訪問した私たちのコメント>
 病院のアピールには病棟を機能別に再編成したとあるが、訪問してちょっと違った印象を受けた。閉鎖処遇主体で急性期から長期患者までを一緒に処遇する方法がとられているようだった。一方、任意入院者526人中、202人が閉鎖病棟にいるというのは気になった。
 目を引くものとして、長年取り組んでいる薬剤師達の活動がある。臨床薬理に関心を持つ医師と共に積極的に病棟に入り、個別の服薬指導を行ってきている。多量多剤処方の改善を図り患者さんに喜ばれていると同時に、薬剤師も多職種チームの一員として病棟ミーティングにも出ている。どの精神科病院も治療手段が薬物療法中心なので、こうした薬剤師の専門職としての治療参加は評価すべき1つの特徴と言える。
 歴史ある古い病院で、建物もまだ古いものもあるが、改修するなど工夫を凝らし、アメニティは向上している。また、長期入院者を多く抱え、高齢化問題にも直面しながら、一方で高い活動性も維持している。南多摩地区の中心的な病院として、地域のリーダー的役割を果たしていることも確か。近年、精神医療をめぐる状況は大きく変化しているが、さらに地域との連携を深め、より利用者のニーズに応えられる病院となるよう期待したい。

<病院からのアピール>
 社会福祉法人立の精神科・神経科専門病院として、医療と福祉の連携、公共的で透明性の高い民主的な姿勢を基本方針としている。患者様の人権を尊重した開放的処遇に努め、広い農園やグラウンドを利用してリハビリテーションを活発に行い社会復帰に力を注ぐ一方、近年はアメニティーの改善を図りながら、全病棟を機能別に再編成し、急性期病棟や社会復帰病棟のほかに精神療養病棟、痴呆性疾患、アルコール症、老人・合併症および短期軽症の各専門病棟と専門プログラムの整備を行った。また、デイケア、訪問看護、ホームヘルプサービスに取り組み、地域連携室を整備して、外来治療と地域ケアにも力を注いでいる。


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